神倉神社の次に訪れたのが熊野速玉大社です。
神倉神社を出てバスに乗った時はまたしとしとと雨が降っていたのですが
到着した途端、雨が突然止み境内に入った頃には太陽の光さえ差し込んできました。
熊野速玉大社とは
和歌山県新宮市に位置する速玉神社は、熊野三山の一つとして古くから深い信仰を集めてきた神社。
この神社は、日本神話に登場する神々に捧げられており、その歴史は非常に古く、8世紀に遡ることができます。
速玉神社の名は、日本神話の海の神、速玉大神（ハヤタマオオカミ）に由来しています。
速玉神社の設立は、紀伊半島の海運や漁業の安全を祈るために行われました。そのため、速玉神社は海上航運の守護神としての役割も兼ねており、多くの船乗りや漁師がその加護を求めて参拝しました。速玉大神と共に祀られているのは、夫婦神である事代主命（コトシロヌシノミコト）とその妻、市杵島姫命（イチキシマヒメノミコト）です。
速玉神社の建築様式は独特で、清楚かつ荘厳な雰囲気を醸し出しています。本殿や拝殿などの主要な建造物は堂々とした作りで、訪れる者を圧倒します。また、境内には日本三大漁業守護神の一つである「熊野三所権現」（くまのさんしょごんげん）が鎮座しており、多くの参拝者がその御利益を求めに訪れます。
熊野速玉大社の主な御祭神
速玉神社は、数多くの神々が祀られていることで知られています。中でも主な御祭神として挙げられるのは、熊野速玉大神と熊野夫須美大神です。これらの神々は、それぞれ独自の役割を担っており、多くの伝説に包まれています。
熊野速玉大神は、神秘的な力を持つとされる山の神であり、自然界の調和を保つ役割を担っています。熊野速玉大神に祈ることで、自然のエネルギーとつながり、心身の浄化や健康、精神的な安定を得ることができるとされています。そのため、多くの参拝者が心身の健康を願って訪れる神社としても有名です。
一方、熊野夫須美大神は、家庭や家族を守る神として信仰されています。熊野夫須美大神に祈ることで、家庭内の平和や繁栄、家族の健康と幸福を願うことができます。速玉神社で熊野夫須美大神に祈りを捧げることで、家庭運の向上を願う多くの参拝者にとって心強い場所となっています。
これらの神々に加え、速玉神社には他にも多くの御祭神が祀られています。例えば、海の守護神である海神や、農業の神である田の神など、さまざまな分野の守護神が存在し、参拝者に対して幅広いご利益をもたらしています。速玉神社は、これらの多彩な神々を祀ることで、多様な願いを叶える場所として、多くの人々にとって癒しと祈りの聖地となっています。
神秘的なパワースポット
速玉神社は古くから多くの人々にスピリチュアルなパワースポットとして崇拝されてきました。神社そのものが持つ神秘的な力は、訪れる者の心を癒し、浄化する力を持っています。
まず、速玉神社の中心に位置する境内は、力強い神気が漲っています。特に注目すべきは、社殿の周囲に鎮座する古木群です。これらの木々は、何百年もの間、訪れる人々にエネルギーを与えてきました。春には新緑、秋には紅葉と、美しい自然の変化もまた神秘的な雰囲気を高めています。
また、速玉神社の背後には、梛（ナギ）の巨木が生い茂っており、これは「速玉の梛」と呼ばれています。この木は特に強力なエネルギーを放つとされ、触れるだけで心身のバランスが整うと言われています。多くの参拝者が、速玉の梛の前で手を合わせ、心身の浄化とともに新たなエネルギーを受け取っています。
（続く）
