ヒプノセラピーとは脳科学でも実証された、欧米で人気の自然代替医療

心理的、 身体的、行動的、 さらには脳科学的な変化をもたらせることを目的として、暗示を受けやすい変性意識状態に導く技術のことで日本語で催眠療法とも訳されています。
近年脳科学や認知行動学による効果の証明がされたことにより 欧米では効果が高い自然代替医療の一つとして非常に人気が高まっています。

フランスでは国立の大学病院でも看護婦や医師にヒプノセラピーの研修を行なっている所も増えており、麻酔や薬の量を減らす事ができ、患者の身体的&精神的負担を減らすのに効果を上げているようです。(代替医療といえども完全に医学的なアプローチを無くすという意味ではありません。

 

そしてそのテクニックを使って 知覚や記憶などを再構成、または再構築することにより クライアントが抱えているトラウマや恐怖、依存の対象、痛みなどを変化させて症状を改善、解消させていくことができ、適応できない分野が無いと言っても過言では無いほどありとあらゆる分野と症状に対して効果を得ることができます。

コーチングで使われるNLPもその手法の一つ

そのアプローチ方法は近年日本でも知られるようになってきた、NLP(Neuro-Linguistic Programming-神経言語プログラミング)で、その方の思い込み、思考パターンや行動パターンをプログラミングし直したり、変性意識と呼ばれる催眠状態の中で自分の無意識とコミュニケーションを取ることによって、無意識の中で眠っていた記憶を思い出したり、真に自分が向き合わなくてはいけない問題へと気づく方法をとっていきます。

その為、セラピーを受ける前提として、本人の「こう言った事を改善したい」という目的やモチベーションがとても大事になります。その目的が「もやもやとした感情を改善したい」「理由は分からないが、気分が落ち込んだり、不安感が強いので改善したい」といった内容も立派な目的となりますが、例えば「なんとなく人生が上手くいかない、セラピーを受けたら幸せになれるはず」という内容の場合は、催眠状態に持っていってセラピーをする前に、心理カウンセリングとしてしっかりと時間をとり、目標設定をしていくことがヒプノセラピーの効果を出す上でとても重要です。

ー人生が上手くいかない、というのは何が上手くいかないか?仕事なのか、人間関係なのか、またその上手くいかないというのは他人と上手に会話ができないからなのか、自分に自信がないからなのか、もし自分に自信がないのであれば、何かをきっかけに自信を無くすようになったのか、また本人にとって「幸せになる」とはどういう状態のイメージなのか・・・と言った感じです。ー

精神科医も勧める

ヒプノセラピーでは精神分析や診断は一切行いませんが、精神科医から勧められてセラピーを受けに来たという方も非常に多く、大学教授や研究者、医療従事者の方も多くいらっしゃる事からも、医療の捕捉的な代替医療として捉えられているのがわかっていただけるのではないかと思います。

精神科医の診療と併用して、もしくは症状が落ち着いてきたので更に一歩前進する為に(薬への依存を無くしたいなど)とセラピーを受けに来られる方が多いです。

前世療法の事ではない

日本ではヒプノセラピーと言うと「前世療法」の事だと思っている方が多いように感じるのですが、あくまで数ある手法&アプローチ方法の一つ。私がヒプノセラピーを学び&住んでいるフランスでは前世療法はマイナーな分野です。

私自身その手法も学んでおり適応する事もありますが、基本的に前世療法を目的とする事は少ない事をご理解ください。なぜなら、前世療法を希望する方で「今の人生が悪いのは前世が原因に違いない!」と現世の問題に立ち向かう事を諦めて全て前世の責任にしてしまう方が少なからずいらっしゃるから。
ただ目的としなくても、クライアントさん本人にとってそういう体験が必要であった場合には、結果的に前世のイメージが見えて来くる方は多いです。
あくまで、「目的ではなく」「結果として」の前世療法があると言う事をご理解ください。

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