摂食障害(TCA):ヒプノセラピーによるサポート
摂食障害(TCA)は、食べることとの関係だけにとどまるものではありません。自己イメージ、コントロールへの欲求、感情、そして経験していることへの向き合い方にまで及ぶことがあります。
これは選択でも、意志の弱さでもありません。摂食行動は、他の形では表現しづらい感情的・心理的な困難への応答として、少しずつ定着していくことがあります。
ヒプノセラピーは、この困難の感情的・心理的な側面に働きかけるサポートとして、必要な場合には医療的なケアと組み合わせる形で取り入れることができます。
摂食障害とは何か
摂食障害には、拒食症、過食症、むちゃ食い症をはじめ、食との関係が長期にわたって乱れている、その他さまざまな形が含まれます。
これらの障害は、身体的にも精神的にも、健康に大きな影響を及ぼすことがあります。医療的・栄養的・心理的なケアが必要な場合、それが最優先されます。
ヒプノセラピーは、いかなる場合も医療的・栄養的なケアに取って代わるものではありません。その一方で、すでに何らかのサポートを受けている場合や、障害の感情的・心理的な側面に取り組む場合には、補完的なアプローチとして位置づけることができます。
ヒプノセラピーにできること
ヒプノセラピーは、摂食行動を強制したり、食べる内容を直接コントロールしようとしたりするものではありません。
取り組みの対象となり得るのは、たとえば以下のようなことです
- 摂食行動が果たしている感情的な機能
- 見極めたり、表現したり、調整したりすることが難しい感情
- コントロールへの欲求と、それに伴う心理的な仕組み
- 自己イメージや、自分自身との関係
- 少しずつ定着してきた、ある種のパターンや自動的な反応
- 困難な状況に、別の形で向き合うための、自分自身の内側にあるリソース
目指すのは、症状に何としてでも対抗することではなく、その症状の背景にあるものをより深く理解し、他の可能性が生まれる余地を育てていくことです。
補完的で、一人ひとりに合わせたアプローチ
私は、扱うテーマによって技法を使い分けるという方法は取っていません——「このテーマにはこの手法」という考え方ではないということです。それぞれのセッションでは、複数の補完的なアプローチを統合的に組み合わせて用います。(セッションで用いている各種メソッドの詳細は、こちらのまとめページでご紹介しています)
医療的・栄養的・心理的なケアが必要な状況、あるいは既にそうしたケアを受けている状況においては、ヒプノセラピーはあくまで補完的な位置づけとして関わり、そのケアを担う専門家に取って代わろうとするものではありません。
医療関係の専門家との連携は、必ずしも常に行われるものではありません。ただし、状況がそれを正当化する場合には、ご本人の同意のもとで検討することがあります。
よくある質問
摂食障害に対して、ヒプノセラピーは医療や栄養面でのケアの代わりになりますか?
いいえ。健康状態が医療的・栄養的なケアを必要とする場合、それは引き続き不可欠です。ヒプノセラピーは、その障害に伴う感情的・心理的な側面に取り組むために、補完的な形で関わることができます。
相談するために、処方箋や医師の同意は必要ですか?
いいえ、必要ありません。ヒプノセラピーを受けるにあたって、医師の処方箋は必要ありません。ただし、医療的なケアが必要な場合には、ヒプノセラピーはそれに取って代わるものではなく、感情的・心理的な側面に取り組む補完的なサポートとして検討することができます。
医療的なケアを終えたあとでも、相談することはできますか?
はい。医療的なケアの期間を経たあとに、再発予防や、感情的・心理的な側面をさらに深めることを目的として、自分自身に向き合う取り組みを続けたいと希望される方もいます。その場合の目的は、障害の一因となった可能性のある仕組みや、より長期的な安定を保つためのリソースに取り組むことです。
ヒプノセラピーは、食行動そのものに直接働きかけるのですか?
セッションの目的は、食行動を直接コントロールしたり、特定の行動を強制したりすることではありません。取り組みの中心となるのは、摂食行動に結びついている可能性のある、心理的・感情的な仕組みです。人によっては、これが、感情や緊張、困難な状況への向き合い方を、別の形で見つけていくことにつながることがあります。
セッションでは、何が行われますか?
セッションは、あなたの状況、これまでの背景、そして今日ここに至った経緯を理解するための対話から始まります。
そのうえで、催眠によるワークは、あなたの状況とペースに合わせて進められます。感情、自動的な反応、自己イメージ、コントロールへの欲求など、セッションの中で意味があると感じられたテーマを扱うことがあります。
これは、ある行動の仕方を押しつけるものではなく、あなた自身の内側にあるリソースにアクセスし、新しい可能性を育てていくためのお手伝いです。
現在、緊急または重度の医療的ケアを必要とする状況にある場合は、まず医療専門家または専門機関にご相談いただくことを優先してください。
食との関係に結びついた、感情的・心理的な側面に取り組みたいと思いませんか?
私は、日本とフランスで心理学を学び、フランスで最初に設立された催眠療法の専門機関の一つである Ecole Centrale d’Hypnose Paris にて、国際的に知られるヒプノセラピスト、Dany Dan DEBEIX氏に師事しました。その後もフランス国内の複数の専門機関でさまざまなセラピー技法を学び、現在は催眠療法、心理学、神経科学などを統合したアプローチを行っています。
セラピストになる以前にも、さまざまな分野での職業経験を重ねてきました。こうした幅広い学びと経験を活かし、一つの理論や技法だけに当てはめるのではなく、お一人おひとりの状況を多角的に捉え、個性や背景に合わせたセラピーを大切にしています。
