メスメル主義(動物磁気):言葉を超えて作用する非言語催眠の世界
Mesmérisme(メスメル主義)、またの名を動物磁気は、現代の催眠療法のルーツのひとつでありながら、いまだ広く知られていない魅力的な技法です。
歴史的背景と起源
この名前は18世紀のオーストリアの医師フランツ・アントン・メスメルに由来します。彼は、人間には目に見えない「普遍的な生命エネルギー」が流れており、そのバランスの乱れが心身の不調を引き起こすと考えました。
手の動き(パス)、視線、呼吸、そしてセラピストの存在そのものによってこのエネルギーを調整することができ、感情の解放や意識状態の変化、身体的・精神的な癒しが起こるとされました。
この理論と実践は当時の医学界では激しい論争を巻き起こしましたが、その後の催眠療法、非言語トランス技法、エネルギー療法などに大きな影響を与えています。
現代におけるメスメル主義
今日のメスメル主義(Mesmérisme)は、**言葉を使わない催眠技法(hypnose non-verbale)**として再注目されています。
セラピストは、ゆっくりとした手の動き(磁気的パス)、呼吸、視線、意図的なエネルギーの流し方を用いて、クライアントの無意識や神経系、エネルギーフィールドに働きかけます。
これは、特に言葉での表現が難しいトラウマや、思考が過剰に働いてしまう人、敏感な人にとって非常に効果的なアプローチです。
INCEPTICAの専門性と独自性
私はこの非常に希少なテクニックを、メスメル主義と非言語催眠の第一人者である Marco Paret 博士に直接師事し、多様な非言語的技法を修得しました。
これらはフランスではまだほとんど知られておらず、私のセラピーの中核として組み込まれています。
言葉では届かない深層へのアクセス、そして直感と身体感覚を通じた変容を促す、非常にユニークなセッションを提供しています。