怒りのコントロールとヒプノセラピー
その状況が本当に必要とする以上に、怒りが速く、そして強く込み上げてきて、後になって後悔してしまう——そんな経験をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。あるいは逆に、いつも怒りを抑え込んでしまい、それがある日、不釣り合いなほど大きな形で噴き出してしまうこともあるでしょう。これは性格の問題ではありません。怒りは多くの場合、他に表現の仕方を見つけられなかった何かのサインなのです。ここでお伝えしたいのは、いわゆる「アンガーマネジメント」のようにテクニックや対処法を身につけることではなく、その怒りの裏に隠れているもの自体に、ヒプノセラピーを通じて働きかけていくというアプローチです。
コントロールしづらい怒りとは何か
怒りは、境界線が踏み越えられたことを知らせる、正常で有用な感情です。それが扱いづらいものになるのは、状況に対して不釣り合いなほど強く現れる場合、あまりに頻繁に起こる場合、あるいは逆に、いつも抑え込んだ末に爆発してしまう場合です。
反射的で強い怒りの裏には、多くの場合、より深い感情——蓄積されたフラストレーション、認められていない欲求、古い傷——が隠れていて、怒りはそれを間接的な形で表現しようとしていることがあります。中でも特に多いのが、本人もまだ気づいていない「悲しみ」です。怒りは、いわば表に出やすい感情であるのに対し、悲しみはより無防備で、認めるのが難しい感情でもあります。そのため、悲しみが十分に感じられ、表現されないまま怒りへと姿を変えて現れてくることが少なくありません。
アンガーマネジメントにヒプノセラピーが効果的な理由
催眠によるワークでは、以下のことが可能になります。
- 表面的なきっかけの奥にある、怒りの反応の裏に隠れているものを探ること
- 感情の反応をこれ以上抑え込もうとするのではなく、その強さそのものを軽減すること
- 爆発や沈黙という形以外で、自分の境界線を表現する力を取り戻すこと
怒りへのアプローチ
私は、扱うテーマによって技法を使い分けるという方法は取っていません——「このテーマにはこの手法」という考え方ではないということです。それぞれのセッションでは、複数の補完的なアプローチを統合的に組み合わせて用います。
セッションは何回くらい必要ですか?
セッションの回数は、この反応パターンがどれだけ古くから続いているか、またその裏に隠れている感情の根深さによって異なりますが、目標は長く際限のないフォローアップではなく、妥当な回数のセッションで持続的な変化を得ることです。
よくある質問
怒りは、常に解決すべき問題なのでしょうか?
いいえ、怒りは正常で有用な感情です。取り組む価値が出てくるのは、それが不釣り合いなほど強い場合、頻繁すぎる場合、あるいはいつも抑え込んだ末に爆発してしまう場合です。
なぜ自分の怒りが、状況に対して不釣り合いだと感じるのでしょうか?
強い怒りの反応の裏には、より深い感情や蓄積されたフラストレーションが隠れていることが多く、目の前の状況はそれを引き出す単なるきっかけに過ぎないことがあります。
怒りっぽいのに、自分が悲しんでいるとは思えません。それでも関係があるのでしょうか?
はい、よくあります。怒りは表に出しやすい感情である一方、悲しみは無防備で、認めるのが難しい感情でもあります。そのため、悲しみに本人が気づかないまま、それが怒りという形に姿を変えて現れることが少なくありません。セッションでは、こうした気づいていない感情にも目を向けていきます。
このテーマを扱うセッションでは、何が行われますか?
セッションでは、怒りの反応の裏に隠れているもの——時には、本人もまだ気づいていない悲しみのような感情——を探ります。そのうえで、催眠によるワークを通じて、自分の境界線を別の形で表現する力を取り戻すことを目指します。
私は、日本とフランスで心理学を学び、フランスで最初に設立された催眠療法の専門機関の一つである Ecole Centrale d’Hypnose Paris にて、国際的に知られるヒプノセラピスト、Dany Dan DEBEIX氏に師事しました。その後もフランス国内の複数の専門機関でさまざまなセラピー技法を学び、現在は催眠療法、心理学、神経科学などを統合したアプローチを行っています。
セラピストになる以前にも、さまざまな分野での職業経験を重ねてきました。こうした幅広い学びと経験を活かし、一つの理論や技法だけに当てはめるのではなく、お一人おひとりの状況を多角的に捉え、個性や背景に合わせたセラピーを大切にしています。
