メンタルロード(家事・育児の見えない負担):ヒプノセラピーによるサポート
今日は何ゴミの日か、夕食は何にするか、子どもの持ち物は揃っているか、日用品はそろそろ切れそうか——実際に手を動かす前の「考える」「気づく」「段取りする」という作業が、休んでいるはずの時間にも頭の中で回り続けていて、本当の意味で「オフ」になった感覚がない。そんな経験をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。これは段取りが下手だということではありません。家庭という「見えない司令塔」の役割を、一人で担い続けていることによる、認知的・感情的な負荷なのです。
メンタルロードとは何か
メンタルロードとは、家事や育児そのものよりも、その前後にある「考える」「気づく」「計画する」という、目には見えない負担のことです。いわゆる「名もなき家事」——ゴミ袋の在庫を把握する、献立を考える、行事の予定を把握しておく、といった作業——は、実際の作業時間としてはわずかでも、それに気づき、判断し、段取りをする役割が、常に頭の片隅を占め続けます。
この負担は、細かすぎて周囲から「家事をしている」と認識されにくく、突発的に発生するため計画も立てづらく、達成感を得にくいまま次から次へと現れるという特徴があります。多くの家庭では、この「気づく係」の役割が、パートナーの一方に偏って集中しがちです。
この状態が長く続くと、休んでも解消されない疲労感、苛立ちの増加、そして本来休憩であるはずの時間においてすら、その場に十分「いる」ことが難しくなる、といった状態を伴うことがよくあります。同じような「常に先回りして考え続けてしまう」仕組みは、仕事や他の場面でも起こり得ますが、家事・育児の場面では特に、目に見えにくく、評価もされにくいという理由から、負担が積み重なりやすい傾向があります。
メンタルロードにヒプノセラピーが効果的な理由
催眠によるワークでは、以下のことが可能になります。
- 身体的な休息だけでは届かない、神経系の本当の意味でのリラックスを促すこと
- この継続的な負担を助長している根底のパターン(パートナーに任せることへの抵抗感、「気づいた自分がやるべき」という思い込み、自分自身への高い要求水準など)を探ること
- 常に先回りし続ける「家庭内の司令塔」の状態ではなく、本当に「オフ」になる力を取り戻すこと
メンタルロードへのアプローチ
私は、扱うテーマによって技法を使い分けるという方法は取っていません——「このテーマにはこの手法」という考え方ではないということです。それぞれのセッションでは、複数の補完的なアプローチを統合的に組み合わせて用います。
(セッションで用いている各種メソッドの詳細は、こちらのまとめページでご紹介しています)
セッションは何回くらい必要ですか
セッションの回数は、この負担がどれだけ長く続いているか、また人に任せることの難しさや自分自身への要求水準といった根底のパターンの根深さによって異なりますが、目指すのは、長く際限のないフォローアップではなく、妥当な回数のセッションで持続的な変化を得ることです。
よくある質問
メンタルロードは、一般的なストレスとどう違うのですか?
メンタルロードは、より特定的に、家事や育児の前後にある「考える」「気づく」「段取りする」という、目には見えない継続的な負担に結びついたものです。多くの場合、周囲にほとんど認識されないまま、実際の作業をしていない時間にも続いています。
家事や育児を分担しているはずなのに、なぜ心が休まらないのでしょうか?
実際の作業を分担していても、「気づく」「段取りする」という思考の部分は一人が担い続けていることがよくあります。この見えない役割の偏りこそが、メンタルロードの核心です。催眠によるワークは、この根底のパターンに働きかけることを目指します。
このテーマを扱うセッションでは、何が行われますか?
セッションでは、この継続的な負担を助長している根底のパターンを探ります。そのうえで、催眠によるワークを通じて、神経系の本当の意味でのリラックスを目指します。
私は、日本とフランスで心理学を学び、フランスで最初に設立された催眠療法の専門機関の一つである Ecole Centrale d’Hypnose Paris にて、国際的に知られるヒプノセラピスト、Dany Dan DEBEIX氏に師事しました。その後もフランス国内の複数の専門機関でさまざまなセラピー技法を学び、現在は催眠療法、心理学、神経科学などを統合したアプローチを行っています。
セラピストになる以前にも、さまざまな分野での職業経験を重ねてきました。こうした幅広い学びと経験を活かし、一つの理論や技法だけに当てはめるのではなく、お一人おひとりの状況を多角的に捉え、個性や背景に合わせたセラピーを大切にしています。
